May2015_APJE_Top2

 

 
2010年に設立されたスペイン日本語教師会(APJE:Asociación de Profesores de Japonés en España)。
設立時に50人弱であったその会員は現在約130人に増え、順調にその活動を拡大している。

スペインで日本語を教える教師の皆さんが、毎月一度在スペイン日本大使館に集まって会合を開いていたのが前身となり、2010年2月に設立されたAPJE。ほぼ時を同じくして2010年4月にマドリードに開設された国際交流基金マドリード文化センターをその活動拠点として、日本語教育に関連した多岐に渡る活動を行っている。

APJE勉強会を毎週火曜日に開催しているほか、毎年2月初旬に日本から教師を招聘し、丸一日をかけてAPJE総会兼研修会を行っている。
また毎年10月と4月に研修会・ワークショップの開催や、日本からスペインに出張される日本語の教師の方がいらっしゃる場合は、その都度研修会を開催するなど、かなりの密度で研修会を行っている。

 

鈴木裕子APJE初代会長

鈴木裕子APJE初代会長

その他の大きなイベントとしては、第1回スペイン日本語教師会シンポジウムをマドリード、第2回をバルセロナで開催、2015年6月には第3回をサンティアゴ・デ・コンポステラにて開催予定となっている。
このシンポジウムは二日間のプログラムとなっており、ヨーロッパ日本語教師会と連携し、日本や他欧州諸国からも日本語教師を招聘するなど、日本語教育に関する研究発表や実践報告を行っている。

また、2016年6月に第2回スペイン日本語劇コンクールを開催予定。
今後、シンポジウムと日本語劇コンクールを、それぞれ隔年で交互開催していく見込みとのこと。

 
同会の会員は、マドリード、バルセロナをはじめ、バレンシア、アンダルシア、ガリシア他スペイン全国に散在しているため、地方に住んでいる会員へのサービス強化のためもあり、会のウェブページをより充実させている。

マドリードで開催される勉強会や研修会に、地方の先生がスカイプ等で参加される場合もあるが、研修会の内容をウェブページでも発表することで、遠隔地に住む会員でも情報を共有出来るよう配慮している。
数多くの日本語教師が各地で日本語を教えているが、これまで多くの場合、悩みがあっても各人の孤軍奮闘状態だったものが、この日本語教師会が出来たことで日本語教育に関する情報を共有することが可能となり、会員の皆さんからも喜ばれている。

 
どうしたらスペイン日本語教師会の会員になれるのか。
必ずしも日本語を教えることを職業としていなくても、日本語教育に興味を持っている人であれば会員になることができる。

また日本語教師の場合でも、公的な教育機関に属していない個人レッスンの先生でも問題なく、これから個人レッスンを始めることを計画している人も歓迎である。

そして、次の世代の日本語教育を見据え、日本語教育に興味を持っているスペイン人の学生たちにも参加して欲しいとのこと。
日本人に限らず会員になることができるが、研修会等は日本語で運営されるので、一定レベルの日本語の理解力は求められる。

 


May2015_APJE_logo入会の申し込み・同会へのお問合せはこちらのウェブサイトをご参照ください。
APJE :http://apje.es
事務局:Calle de Almagro,5-4a 28010 Madrid
    国際交流基金マドリード日本文化センター 内
 



 

 

 

2015年4月に開催された研修会の模様

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