【終了】浮世絵版画展示会「舞台上のファンタジー・国貞と歌川派」
カハ・ムルシア財団は、日本スペイン交流400周年を記念して、18世紀から19世紀にかけて制作された浮世絵の展示会を開催。
本展示会「舞台上のファンタジー・国貞と歌川派」は、王立サン・フェルナンド美術アカデミー、国立薬学王立アカデミー、富士通、そして在スペイン日本国大使館の共催で、2015年1月11日まで、カハ・ムルシア・ラス・クララス文化センターにて開催中。
本展では、江戸時代(特に18、19世紀)における日本の大衆文化にスポットが当てられ、国立薬学王立アカデミー所蔵の類稀なるコレクションから選出された116点の版画で構成されている。展示作品は、印刷当時の色を保ち、初摺(しょずり)の作品が優先的に選ばれた。
浮世絵の典型的な様式「役者絵」
江戸時代(1615〜1868年)、浮世絵版画の全盛期には、風俗、名所、歌舞伎役者など様々な題材を用いて浮世絵が制作された。本展では、歌川派の浮世絵師で、美人画や役者絵で人気を博した歌川国貞(1786~1864年)の版画を中心に取り上げる。歌舞伎役者を題材にした、多色刷りの木版画の様式のひとつが役者絵である。役者絵は制作された浮世絵全体の半分以上を占めていることから、日本の浮世絵の典型的かつ代表的な様式と考えられている。
本展示会は、近年日本研究の専門家と世界有数の美術館が目指してきた、歌川派の巨匠たちによる優れた作品が広く認知されること、そして役者絵に対して当時沸き起こった興味を呼び戻すことへの更なる一歩に繋がるだろう。
歌川派
18世紀に浮世絵師歌川豊春を祖として始まった。弟子である初代歌川豊国(1769〜1825年)によって勢いを得て、浮世絵の他派に抜きんでて人気を博した。第2世代の弟子たちによって歌川派は世間でより認知されるようになり、18世紀最後の5年間で大成し、浮世絵の人気が下火になるまで大衆に親しまれた。
当時歌川派と肩を並べる流派は存在せず、一方で歌川派に属する3人の一流浮世絵師たちは各々の分野において第一線で活躍していた。美人画や役者絵の人気絵師・歌川国貞(1786~1864年)、武者絵の第一人者・歌川国芳(1797~1861年)、そして、風景画の巨匠・歌川広重(1797~1858年)である。
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展示会「舞台上のファンタジー・国貞と歌川派」
日時:2015年1月11日まで
場所:Centro Cultural Las Claras Cajamurcia
住所:Santa Clara, 1 30008 MURCIA
TEL:968 234 647
開催時間:月〜土曜日: 11〜14時、18〜21時
日曜日、祝日:11〜14時
12月24日、31日、1月5日: 11〜14時
12月25日、1月6日:閉館
無料ガイドツアー:水曜日 11〜13時、19〜21時(電話による事前予約は968 234 647まで)
Fundación Cajamurcia: http://www.blogfundacioncajamurcia.es/






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