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300年の歴史ある京工芸の最高峰「御所人形」

 
古くは江戸時代中期より高貴な人々の間で愛された御所人形 (ごしょにんぎょう)。観賞用として親しまれた300年の歴史ある京工芸 御所人形の制作者・有職御人形司伊東家より十二世 伊東久重の作品展『御所人形展』が、マドリードのインターコンチネンタルホテルにて11月15日〜17日の三日間開催される。
 

 
御所人形は、江戸時代中期に観賞用の人形として大成し、宮中の慶事やご出産、あるいはご結婚など、さまざまな祝事の際に飾られてきた由緒ある人形。また、宮中に参内した公家、大名家などに下賜された。
 
これを代々制作する伊東家は江戸時代中期享保年間 (1716~35年) から「御人形細工師」を名乗り人形制作をしていましたが、明和四年 (1767年) に後桜町天皇より宮中御用を許され「有職御人形司伊東久重」の名を賜っている。
寛政二年 (1790年) には、光格天皇より「入神の作に捺すように」と天皇家の御紋である「十六葉菊花紋印」を拝領し、天皇家に認められた「入神の技」は当代十二世となった現在も大切に受け継がれている。
御所人形はその成り立ちや、品格から、古くより人形の中でも最も格式高く最上のものとされている。あどけない稚児の姿をうつしたふくよかな姿、時に愛らしく、時に凛とした表情を見せる気品ある姿の御所人形は日本を代表する人形であり、和の文化の象徴と言える。

 
Youtube:DHCテレビ / 『未来への伝統』第4回 京都/有職御人形司 伊東久重
 

 
有職御人形司 伊東家


伊東家は江戸時代初期より「桝屋庄五郎」の屋号で薬種商を営む家筋であったが、江戸時代中期の享保年間、手先が器用で人形作りの才に秀でた当時の当主が家業を人形制作としました。庄五郎は人形師としての道を本格的に歩むために「御人形細工師」を名乗り、享保11年 (1726年) にはその腕を見込まれ、祇園祭長刀鉾の守護神である「和泉小次郎親衛」像を制作している。また、魔除けの願いを込め、薬草を刈る子供の姿をうつした「草刈童子」を制作し家の守り神とした。これが伊東家の人形師としての起源となる。

 
十二世・伊東久重 (いとうひさしげ)


昭和19年、有職御人形司伊東家の長男として生まれる。
同志社大学在学中より本格的に人形制作の道に入る。
53年、十二世伊東久重を継承。
59年より東京銀座和光ホールほか各地にて個展開催。
主な作品収蔵先は、皇居、東宮御所、京都御所、京都迎賓館、京都国立博物館、国立歴史民俗博物館など多数。
現在、同志社女子大学非常勤講師。

 

 

有職御人形司 十二世伊東久重『御所人形展』

 
開催日時:2018年11月15日(木)〜17日(土) 11:00〜19:00h
会場:インターコンチネンタルホテル Sala Verde展示室 (Hotel InterContinental)
住所:Paseo de la Castellana, 49, 28046 Madrid
 
有職御人形司 十二世伊東久重美術館
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