[スペイン] 是枝裕和監督最新作『怪物』スペイン公開

是枝裕和監督による最新作『怪物 (スペイン題：MONSTRUO)』が、スペインでも2023年9月29日から劇場公開 (Vértigo Films配給) される。
　
同作品は、現在スペインで開催されているサン・セバスティアン国際映画祭のパールズ部門 (世界の映画祭で話題となった、その年を代表する作品を上映する部門) にも正式出品上映されており、2018年には同映画祭の生涯功労賞にあたるドノスティア賞が、是枝監督にアジア人として初めて授与されている。
　
「万引き家族」の監督・是枝裕和と、「花束みたいな恋をした」の脚本・坂元裕二が紡ぎだす物語を彩るのは、日本が世界に誇る坂本龍一の音楽。
　
物語の舞台は、大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した――。
　
いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。
　
出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しくかつ情感豊かに演じる新星・黒川想矢と柊木陽太の他、高畑充希、角田晃広、中村獅童といった多彩で豪華なキャストの面々。