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バルセロナにてカサ・アジア主催による映画祭『アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ (Asian Film Festival Barcelona: AFFBCN)』が11月10日まで開催されている。今年で7回目の開催を迎えるAFFBCNは、中央アジアから東南アジア、オセアニアまでアジア大陸25ヶ国が参加し、100以上の作品が上映される。
 
今年上映される日本映画は全10本。会場のひとつCinemes Gironaにて上映されるのは、堤幸彦監督「十二人の死にたい子どもたち」、箱田優子監督「ブルーアワーにぶっ飛ばす」、瀬々敬久監督「菊とギロチン」、三宅唱監督「きみの鳥はうたえる」、小林聖太郎監督「初恋 ~お父さん、チビがいなくなりました」、3ヶ国の監督による3作のオムニバス映画「アジア三面鏡2018:Journey」にて松永大司監督作品、広瀬奈々子監督「夜明け」、田中征爾監督「メランコリック」、イスラエル出身のラン・スラヴィン監督による「Call For Dreams」。さらに、ファッション雑誌やマドンナなどの撮影で知られるフォトグラファー、レスリー・キーに焦点を当てたドキュメンタリー、中川あゆみ監督「Portraits Of A Rainbow」が、会場B the travel brand Xperience Barcelonaにて上映される。

 

Sección Oficial部門

 
十二人の死にたい子どもたち (12 Suicidal Teens)

死にたいけど、殺されるのはイヤ。
その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」。ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が…?死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中、ウソとダマし合いが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられていく。全員、ヤバい。気が抜けない。いつ誰が殺人鬼に変身するのか!? パニックは最高潮に。彼らは安心して “死ねるのか” 怯えながら “殺されるのか”。
監督:堤幸彦、原作:冲方丁 / 2019年 / 117分 / 公式サイト / Twitter / Instagram

Youtube:ワーナーブラザース 公式チャンネル / 映画『十二人の死にたい子どもたち』予告
 

 
ブルーアワーにぶっ飛ばす (Blue Hour)

30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田は、東京で日々仕事に明け暮れながらも、理解ある優しい夫もいて満ち足りた日々を送っている…ようにみえるが、口を開けば悪態をつき、何かあれば毒づいてばかりで心は完全に荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田は自由で天真爛漫な秘密の友だち清浦と共に、大嫌いな故郷に帰ることに。いつの間にか大人になってしまった全ての人たちへ贈る、新たな日本映画の傑作が誕生した。
監督:箱田優子 / 2019年 / 92分 / 公式サイト / Twitter / Facebook

Youtube:BITTERSENDinc / 『ブルーアワーにぶっ飛ばす』予告編

 

 

Discoveries部門

 
菊とギロチン (The Chrysanthemum and The Guillotine)

大正末期、関東大震災直後の日本。混沌とした社会情勢の中、急速に不寛容な社会へと向かう時代。登場するのは、かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たち。女だという理由だけで困難な人生を生きざるを得なかった当時の女たちにとって、「強くなりたい」という願いを叶えられる唯一の場所だった女相撲の一座。様々な過去を背負った彼女たちが、少し頼りないが「社会を変えたい、弱い者も生きられる世の中にしたい」という大きな夢だけは持っている若者たちと運命的に出会う。立場は違えど彼らの願いは「自由な世界に生きること」。次第に心を通わせていく彼らは、同じ夢を見て、それぞれの闘いに挑む。
監督:瀬々敬久 / 2018年 / 189分 / 公式サイト / Twitter / Facebook

Youtube:株式会社トランスフォーマー配給・発売作品 / 7月7日(土) 公開『菊とギロチン』予告編
 

 
きみの鳥はうたえる (And Your Bird Can Sing)

函館郊外の書店で働く「僕」は、失業中の静雄と小さなアパートで共同生活を送っていた。ある日「僕」は同じ書店で働く佐知子とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。夏の間、3人は毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをする。佐知子と恋人同士のようにふるまいながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そんなひと夏が終わろうとしている頃、みんなでキャンプに行くことを提案する静雄。しかし「僕」は、その誘いを断り、キャンプには静雄と佐知子のふたりで行くことになる。次第に気持ちが近づく静雄と佐知子。函館でじっと暑さに耐える「僕」。3人の幸福な日々も終わりの気配を見せていた… 。
監督:三宅唱、原作:佐藤泰志 / 2018年 / 107分 / 公式サイト / Twitter / Facebook / Instagram

Youtube:copiapoafilm.com / 「きみの鳥はうたえる」 予告編
 

 
初恋 ~お父さん、チビがいなくなりました (Only The Cat Knows)

3人の子供が巣立ち、人生の晩年を夫婦ふたりと猫一匹で暮らしている勝と有喜子。勝は無口、頑固、家では何もしないという絵に描いたような昭和の男。そんな勝の世話を焼く有喜子の話し相手は飼い猫のチビだ。ある日有喜子は、娘に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。驚き、その真意を探ろうと子供たちは大騒ぎ。そんな時、有喜子の心の拠り所だった猫のチビが姿を消してしまい…。妻はなぜ、離婚を言い出したのか。そして、妻の本当の気持ちを知った夫が伝える言葉とは。
監督:小林聖太郎、原作:西炯子 / 2019年 / 104分 / 公式サイト / Twitter / Facebook

Youtube:Klockworx VOD / 5/10(金)公開『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』本予告編

 

 

Sección Especial部門

 
アジア三面鏡2018 Journey (Asian Three-Fold Mirror 2018: Journey)

アジアの気鋭監督3名がひとつのテーマをもとにオムニバス映画を共同制作するシリーズ。第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』は松永大司 (日本)、エドウィン (インドネシア)、デグナー (中国) の3監督。”旅” をテーマに若手監督がそれぞれの個性で感性豊かな作品を仕上げた。様々な国のスタッフ、キャストが集結した本作では、中国、ミャンマー、日本での旅を通じて普遍的な親子や夫婦の関係、自分自身が信じてきたものに対する気づきや変化を描き出す。
日本の松永大司監督による『碧朱』は、ミャンマー・ヤンゴン市内をゆったりと走る環状列車に乗り、外の風景を眺める日本人・鈴木。同じ電車に乗り合わせた男に、自分が環状線の速度を倍化する仕事をしていると話したところ、なぜ速度を上げる必要があるのかと問われる。人々の生活が楽になるからだと答えた鈴木だが、以後、その答えに疑問を持ち始める。マーケットでお土産の伝統衣装・ロンジーを購入した彼はその後、ひょんなことでロンジーの縫い子スースーと再会する。スースーの家族との交流を通じ、鈴木の疑問は深まっていくのだが…。
監督:松永大司 (日本)、エドウィン (インドネシア)、デグナー (中国) / 2018年 / 83分 / 公式サイト / Twitter / Facebook / Instagram

Youtube:東京国際映画祭 Tokyo International Film Festival / 【公式】『アジア三面鏡2018:Journey』予告編 HD
 

 
Portraits Of A Rainbow

  • 2019年10月28日(月) 19:00h 会場:B the travel brand Xperience Barcelona
  • 2019年11月28日(月) 19:00h 会場:B the travel brand Xperience Barcelona
  • 日本語オリジナル・スペイン語字幕
  • → チケットの購入はこちら

ファッション雑誌やマドンナなどの撮影で知られるフォトグラファー、レスリー・キーに焦点を当てている。日本在歴25年、世界中を仕事で飛び回る彼は、ゲイであることをシンガポールの家族に話すことができない。彼による1万人のLGBTQの様々な人々を撮影するプロジェクトの様子を追ったドキュメンタリー作品。
監督:中川あゆみ / 2018年 / 79分

Youtube:中川あゆみ / Portraits of the Rainbow trailer

 

 

Sección Oficial Panorama部門

 
夜明け (His Lost Name)

地方の町で木工所を営む哲郎は、ある日河辺で倒れていた見知らぬ青年を助け、自宅で介抱する。「シンイチ」と名乗った青年に、わずかに動揺する哲郎。偶然にもそれは、哲郎の亡くなった息子と同じ名前だった。シンイチはそのまま哲郎の家に住み着き、彼が経営する木工所で働くようになる。木工所の家庭的な暖かさに触れ、寡黙だったシンイチは徐々に心を開き始める。シンイチに父親のような感情を抱き始める哲郎。互いに何かを埋め合うように、ふたりは親子のような関係を築いていく。だがその頃、彼らの周りで数年前に町で起きた事件にまつわる噂が流れ始める。そして、青年が抱えているひとつの決定的な暗い秘密が明かされる。
監督:広瀬奈々子 / 2018年 / 113分 / 公式サイト / Twitter

Youtube:magichourJPN / 1月18日(金)公開『夜明け』予告編
 

 
メランコリック (Melancholic)

バイトを始めた銭湯は、深夜に風呂場で人を殺していたー。
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
監督:田中征爾 / 2018年 / 113分 / 公式サイト / Twitter / Instagram

Youtube:東京国際映画祭 Tokyo International Film Festival / 『メランコリック』予告編| Melancholic – Trailer HD

 

 

Sección NETPAC部門

 
Call For Dreams

雨の降る東京、エコは新聞に「夢の募集」広告を掲載することで彼女の人生を複雑にしている。見知らぬ人が夢と空想を留守番電話に残す。夢が徐々に現実に浸透し、テルアビブでの殺人事件の並行調査が警察によって展開されるにつれて、何が現実で何がそうでないかを区別するのが難しくなっていく。
監督:ラン・スラヴィン (イスラエル) / 2018年 / 83分

‘Call For Dreams’ official trailer (2019) from Ran Slavin on Vimeo.

 

 

アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ2019

 
開催日時:2019年10月30日(水)~11月10日(日)
会場:
- Cinemes Girona:Carrer de Girona, 175, 08037 Barcelona, España
- B the travel brand Xperience Barcelona:Avinguda Diagonal, 512, 08006 Barcelona, España
 
Asian Film Festival Barcelona
Webサイト
 
Casa Asia
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情報元:Casa Asia