[オンライン] スペイン日本語教師会『第5回 子どもの日本語に関する座談会』
スペイン日本語教師会 (APJE: Asociación de Profesores de Japonés en España) のスペイン継承日本語グループが定期的に開催するイベント『子どもの日本語に関する座談会』の第5回目が、2025年5月28日(水)にZoomを利用したオンラインにて無料開催される。
第5回目のテーマは「”継承しない” という選択 〜先輩の声を聴く〜」。無料でオンライン参加できるため、スペイン各地にお住まいの親御さんで、日本にルーツを持つお子さまの日本語教育に日々奮闘しながら悩みや疑問をお持ちの方など、この機会をぜひご活用ください。
みなさんへのメッセージ
言語は、単なるコミュニケーションツールにとどまらず、アイデンティティの根幹となり、私たち人間と切り離せないものです。日々、複数の言語が飛び交う環境で子育てをしている皆さんは、これまでどのように「ことば」と向き合ってきたでしょうか。日本語の継承には、正解も間違いもありません。家庭の数だけかたちがあり、どの選択にも理由があるはずです。「子どもの幸せがいちばん」と思うからこそ、悩み、考え、決断してきたのではないでしょうか。
今回の第5回座談会では、「日本語を継承しない/できなかった」選択をされた先輩ママをゲストにお迎えし、その経験を伺います。さまざまな声に耳を傾けることで、自分たちの選択を見つめ直し、支え合える時間になればと思います。
- 座談会の流れ
- 1:スペイン日本語教師会「スペイン継承日本語グループ」の紹介
- 2:ゲストへのインタビュー
⚫︎ 服部早百合さん (アリカンテ在住):日西ミックスの息子2人 (現在17歳・15歳)の母
長男は3歳の時に発話の遅れを指摘され、家庭でスペイン語の語彙を強化。日本語は母親がひらがなの読み書きまで教えたが、小学校中学年から学習時間が取れず徐々に学習が減少。次男はひらがなの読みまで学習。絵本の読み聞かせは長男が小3の頃に終了。その後は母親の簡単な日本語は理解するが、それ以上の理解は難しい。現在は家族での会話はスペイン語のみの会話。日本語は単語のみ。
⚫︎ 高橋水無子さん (ア・コルーニャ在住):日西ミックスの息子 (23歳) の母
2歳頃まで日本語で話しかけたりと、息子の日本語ネイティブレベルの習得を目指すが、いろいろな環境条件から断念。昨年末から息子に、外国語として日本語を学んでいるノンネイティブの学生の一人としてオンライン日本語クラスで教授中。息子の日本語レベルはA1。 - 3:皆さんからのゲストへの質疑応答
- 4:グループに分かれてのディスカッション
スペイン日本語教師会 (APJE) とは
スペイン在住の日本語教師が毎月1回会合を開いていたことが前身となり、2010年2月にスペイン及びイベリア半島で日本語教育に携わる教師たちの幅広い交流と相互の協力を目的として設立。研修会やワークショップなどさまざまな活動を通して、イベリア半島各地で日本語教育に取り組む人々をつなぎ、情報交換や交流を可能にするネットワークづくりに努めている。2024年2月時点で会員数は145名。
スペイン日本語教師会Webサイト | APJE勉強会Facebook | スペイン継承日本語グループInstagram
- 開催日時:2025年5月28日(水) 10:30〜12:00 (CEST)
- Zoomにてオンライン開催
- 対象:スペイン在住で子どもの日本語に関心のある方
- 参加費:無料
- 参加申し込み:2025年5月25日(日) (23:59 CEST)
フォーム:https://forms.gle/zgKkpRBz6BgPL249A - 主催:スペイン日本語教師会 (APJE) スペイン継承日本語グループ
お問い合わせ:suepinkeishogo@gmail.com
協力:国際交流基金マドリード日本文化センター
情報元:スペイン日本語教師会