日本発「世界一大きな絵2020」プロジェクトにマドリードの学校が参加

 

2020年の東京オリンピックに世界で一番大きな絵を飾ろうというプロジェクトに、マドリードの学校も参加

 

 
世界の子どもたちが、国や宗教・人種を越えて一枚の「世界一大きな絵」 を完成させることにより、共通の喜びを分かち合い、情操を育み、世界平和に対する意識を育てていくことが目的のこのプロジェクト。

特定非営利活動法人アース・アイデンティティ・プロジェクトの河原裕子会長が推進しているこのプロジェクトには、現在のところ日本を入れて89ヶ国及び日本では90の市町が参加している。

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この企画にスペインから参加しているのは、マドリード郊外のコレヒオ・エストゥディオ(ビクトル・モウレリェ校長)。
美術のベアトリス・ビジャベルデ先生を中心とした同校の130名の小学生たちがチームを組んで、画家ソニア・デルネ(Sonia Delaunay)の作品をモチーフとした鮮やかな色合いの絵を描き、2月12日に同校を訪れた河原氏も参加してこの大作を完成させた。

 
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当日描いた絵の一部は、日本の侍である支倉常長が400年前に洗礼を受けた、日西交流の象徴ともいえるマドリード旧市街のデスカルサスレアレス修道院前に関係者一同により運ばれ、記念撮影を行った。

これらの絵は日本に集められ、東京オリンピック以前にもさまざまなところで展示される予定。今年の8月10日に広島にて開催される原爆被爆70周年記念行事では、その時点までに日本の86市町と世界40ヶ国から送られる絵を一つに縫い合わせて展示する。
2020年の東京オリンピック開催の時点では、絵はオリンピックスタジアムにも入りきらないほどの大きさになると予想されている。

最終的に完成する世界一大きな絵は様々な場所での展覧会を経て、最後はタイムカプセルに入れ、被爆した広島市立本川小学校の資料館の地下に納められ、未来の子供達へと贈られる。

世界の子供達が描く世界で一番大きな絵が東京オリンピックで飾られる日が、今から待ち遠しい。

 
特定非営利活動法人アース・アイデンティティ・プロジェクト:http://www.earth-identity-project.com