ビルバオ・アルテにて、マキ・ナ・カムラ氏の絵画展示会と日本映画上映会

 

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ビルバオ・アルテにて、ドイツ在住の画家マキ・ナ・カムラの絵画展示会「地平線・虹と地平線」(”HORIZON, RAINBOW AND HORIZON” )と日本映画の上映会が開催される。

 

 
ベルリンを拠点とするマキ・ナ・カムラ氏は、印象的で色彩豊かな風景画を描く画家。彼女の絵画は現存するなにかを形として表現しようとするものではなく、イメージの創造の過程そのもののようだ。

Feb2015_MakiNaKamura_1マキは90年代半ばにドイツに移住し、その10年後、ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるファサネン通りの路上で、自らの描いた絵に囲まれてピアノを使ったパフォーマンスを始めた。
それ以降、彼女の作品がドイツや他国のギャラリーや美術館で展示される機会が増え、ロンドンのPhaidon社が出版するガイドブック「ビタミンP2」 でも紹介された。

その後Künstlerhaus Bethanienドイツ美術センターの2013年度Falkenrot賞や、Marcel Broodthaers絵画賞をはじめとする、数々の賞を受賞している。

 
この展示会の監修を務めるコスメ・デ・バラニャノ氏は、「マキ・ナ・カムラ氏にとっての絵画とは、満たされない画家が、感情が込められたイメージを通じて満足を得ようとする試みである。 作品を一見して受ける印象やその解釈の難しさに反して、マキ・ナ・カムラ氏の絵画により表現された詩は、深く精神的な力を持っている。これらの作品は、彼女自身が描くという行為の主題である。」と語った。

 
また、彼女自身が今回の展示会のタイトルについてこう語っている。

「地平線というのは画家が表現して初めて存在するもの。
従い、“ 地平線・虹と地平線 ”というものは不可能なことではないのです。」

 

 
ビルバオ・アルテでは、今回のナ・カムラ氏の展示会に加え、50年代及び現代の日本映画をそれぞれ代表する二人の監督、溝口 健二(上映期間:2月5日〜26日)と松本人志(上映期間:2月13日〜27日)の映画の上映会を行う。

 

ビルバオ・アルテ、マキ・ナ・カムラ絵画展示会「地平線、虹と地平線」
Information_jpn
日時:2015年3月6日(金)まで 
開館時間:月~金 17:30h~20:30h
入場:無料
会場:Fundación Bilbao Arte
住所:Urazurrutia, 32. 48003 Bilbao  
オフィシャルサイト:http://www.bilbaoarte.org

 
映画上映情報
Information_jpn
溝口健二作品
2月 5日(木)19:00h〜「お遊さま」(1951年 / 94分)
2月11日(水)19:00h〜「雨月物語」(1953年 / 94分)
2月12日(木)19:00h〜「祇園囃子」(1953年 / 85分)
2月18日(水)19:00h〜「山椒大夫」(1954年 / 120分)
2月19日(木)19:00h〜「噂の女」(1954年 / 83分)
2月26日(木)19:00h〜「楊貴妃」(1955年 / 98分)

松本人志作品
2月13日(金)19:00h〜「大日本人」(2007年 / 113分)
2月20日(金)19:00h〜「しんぼる」(2009年 / 93分)
2月27日(金)19:00h〜「さや侍」(2011年 / 103分)