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日西交流の400年の歴史を音楽で表現するとしたら? その答えの一つがこのコンサートだろう。2014年7月10日にマドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーにて、「松本蘭 with 近藤亜紀 -バイオリンとピアノコンサート-」が開催された。

 
松本蘭はヴァイオリニストとして活躍する他、2009年度ミス日本コンクールの「ミス着物」賞の受賞者。日本とスペインの文化交流が更に深まるようにと着物で登場。プログラムは日本の伝統的な曲とスペインの曲を織り交ぜた日西の交流を意識したもの。宮城道雄作曲の「春の海」、タレガ作曲のスペインを代表する曲の一つである「アルハンブラの思い出」、そして日本の花の曲「さくらさくら」「からたちの花」と続く。

 
10julio2014_violin3松本が一旦ステージから下がり、ピアニストとして活躍中の近藤亜紀が、スペインの作曲家 Granados の作品である Galante, Oriental, Fandango をソロで披露した後、松本がスペインを思い起こさせる深紅のロングドレスで再登場。同じくスペインの作曲家、サラサーテの作品である「アンダルシアのロマンス」、クライスラーの「ジプシーの女」、そして再度サラサーテの「ツゴイネルワイゼン」でプログラムを終了した。
 
3歳でバイオリンを始めた松本にとって「ツゴイネルワイゼン」は憧れの曲で、コンサートの最後には常にこの曲を演奏しているとのこと。サラサーテの故郷のスペインでこの特別な曲を演奏することが出来たことは、彼女の人生にとっても大変喜ばしいことだと告白した。

 
10julio2014_violin4松本と近藤は、ホールを超満員に埋めた観客のアンコールの要望に応え、日本とスペインの文化交流が今以上に盛んになるようにと願い、日本でも平和の象徴とされているカタルニア民謡の「鳥の歌」、そして最後に日本の「ふるさと」を披露して幕を閉じた。
 
このコンサートは、在スペイン日本大使館、国際交流基金マドリード日本文化センターの主催によるイベントで、日本スペイン交流400周年事業の一つです。

 

 
松本 蘭(まつもと らん)


桐朋学園大学音楽学部卒業後、同大学研究科修了。これまでに大関博明、中山朋子、小川有紀子、小森谷巧、徳永二男の各氏に、室内楽を原田幸一郎、藤井一興の各氏に師事する。2004年、第33回国際芸術連盟主催新人オーディションに合格し、奨励賞ならびに審査員特別賞を受賞。同主催推薦コンサートに出演。第6回大阪国際音楽コンクール第1位。併せて大阪市長賞受賞。2009年度にミス日本「ミス着物」を受賞。
公式サイト:http://www.j-two.co.jp/ran/

 

 
近藤 亜紀(こんどう あき)


4歳よりピアノを始め、これまでに弓削浩子、マイヤー兼松るり子、田辺緑、奈良場恒美、ヴィレム・ブロンズ、練木繁夫の各氏に師事。愛知県立明和高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。同大学研究科を修了する。在学中より数々のコンクールにおいて入賞を果たす。現在はソロ活動の他に、アンサンブルピアニストとして、テレビ、ラジオ、CDなどで国内外のアーティストと多数共演している。
近藤亜紀紹介サイト:http://www.pleindire.com/aki-kondo.html