写真:2025年大阪・関西万博のスペイン館でのフアンマ・モレノ州首相 / 出典:Flickr アンダルシア州政府公式ポータル

 
アンダルシア州政府は、この7月末から8月初めにかけて、フアンマ・モレノ州首相が率いる代表団により実行された日本訪問を「大きな成果」と評価。投資、産業、観光、文化など幅広い分野で協力拡大が進み、日本を「戦略的パートナー」と位置づけた。

 
経済・産業協力
今回の訪問で最大の成果となったのは、日本貿易振興機構 (JETRO) との協定締結である。同機構が地域と直接提携するのは初めてで、企業支援や情報交換を通じ、双方向の投資や輸出拡大を後押しする枠組みが整った。
 
また、日立はコルドバ工場拡張に8,000万ユーロを投資し、約380人の雇用を確保すると発表。さらに高畑精工もハエン県での事業拡大に意欲を示し、日本企業からの信頼の高さを裏付けた。

 
技術・イノベーション
京都リサーチパークとマラガ・テックパークは研究開発や投資誘致に関する協定を締結。アンダルシア州は南欧におけるイノベーション拠点としての地位を確立する狙いを明確にした。

 
観光・文化交流
観光分野では、日本とアンダルシア間の直行便開設の可能性が議論され、フラメンコや歴史遺産といった文化資源を活用した誘客戦略が注目された。また、モレノ首相は東京都の小池百合子知事とも会談し、観光・文化面での交流を強化する姿勢を示した。

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写真:小池百合子東京都知事とフアンマ・モレノ・アンダルシア州首相 / 出典:Flickr アンダルシア州政府公式ポータル

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写真:JETRO副理事長・前川信敬氏と協定文を示すフアンマ・モレノ州首相 / 出典:Flickr アンダルシア州政府公式ポータル