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思い出をたずさえて人は生きる。旅行、出産、日常、子育て、別れ。降り積もる記憶を胸に、いまを生きる切なさとすばらしさを綴ったエッセイ「人生の旅をゆく」がスペイン語訳にて発売された。

 

「旅は、その旅がいくらひどくても、その思い出はすばらしいものになる。」

 

「この世の中のどんなことも、いつかはなくなり、どんなに行きたくても行けないところになってしまう。
だから、この生涯に思い出をいっぱい集めていきたい。」

よしもとばなな

 

「決まり事の中に閉じ込められて生きてきて、小さな自由さえ思いつけなくなってしまった世代にこそ言いたい。絶対に人にはゆずることのできない、自分だけのものすごい、でっかい、たくさんの、かけがえのない、びっくりするような、お墓に入るときににんまりしちゃうような・・・・・思い出を作ろう!と。」

「あとがき」より

 

 
人生はたくさんの思い出から成り立つ旅である。

イタリアや沖縄への旅、妊娠・出産という未知の体験、そして愛するものたちとの別れ。
旅の感触や降り積もる思い出を胸に、家族や友人への愛情と哀惜、自らを取り巻く日本社会の矛盾や違和感について真摯に綴った出産直後の頃に執筆したエッセイ集。

新たな境地を見せる文章群が、淡く切ない読後感と、小さいけれど確かな勇気を与えてくれる。

SATORI 出版社によるスペイン語版が9月下旬よりスペイン全国のブックショップにて発売中。

 

 
sep2014_bananayoshimoto_1よしもとばなな


1964年 東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。
1987年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1989年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年イタリアのスカンノ賞受賞。1995年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。2011年イタリアのカプリ賞を受賞。

『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数ヶ国で翻訳、出版されている。
Tusquets Editores によりスペイン語訳にてこれまでに『キッチン』、『TUGUMI』、『アムリタ』、『N・P』、『白河夜船』、『デッドエンドの思い出』、『みずうみ』が出版されている。

よしもとばななオフィシャルサイト:http://www.yoshimotobanana.com

 

 
sep2014_bananayoshimoto_2UN VIAJE LLAMADO VIDA


原題:人生の旅をゆく(発行:日本放送出版協会)
よしもとばなな・著
訳:佐藤るみ
出版社:SATORI Ediciones
市価:17.00ユーロ