スペインのロエベ財団 (LOEWE FOUNDATION) 主催による『第4回ロエベ・ファンデーション・クラフト・プライズ2021 (LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2021)』の結果が5月に発表され、日本の陶芸家・崎山隆之氏が特別賞を受賞。大賞には中国人作家・リン・ファングル氏が輝いた。
 
ファイナリストに選ばれた30名の作品は、パリ装飾美術館の内部が再現されたオンラインの仮想空間『クラフト・プライズ 2021展』に高解像度3D映像で展示されており、実際に展示会にいる感覚でじっくり作品を鑑賞することができる。
 
今回のクラフト・プライズには、世界100ヶ国から2,500点を超える応募があり、日本から最終選考に残ったのは、鵜飼浩平氏による漆塗り作品「Fusion 19-07」、そして崎山隆之氏による炻器作品「Chōtō: Listening to the Waves」の2作品となっており、どちらもオンライン仮想展にて鑑賞することができる。


 
仮想空間『クラフト・プライズ 2021展』:craftprize2021.loewe.com

ロエベ・クラフト・プライズ公式サイトより

崎山隆之氏による炻器作品「Chōtō: Listening to the Waves」 | ロエベ・クラフト・プライズ公式サイトより



 
LOEWE CRAFT PRIZE (ロエベ クラフト プライズ)
170年以上の歴史を誇る皮革製品で有名なスペインの老舗ブランド「LOEWE (ロエベ)」が、舞踏や写真、アート、クラフトなどの伝統保護のために1988年に設立されたロエベ財団と、ロエベのクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが主催するインターナショナル・アワード。
未来の新たな基準を打ち立てるような創造性と芸術性、そして革新性の高い唯一の存在である才能の発掘を目的として2016年に設立された。

 

 
情報元:ロエベ・クラフト・プライズ公式サイト