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スーパーリアリズム。その精巧な花や草の木彫で知られる作家、須田悦弘。

 

 
10月31日まで、マドリードのエルビラ・ゴンサレス・ギャラリーにて、須田が制作した木彫が展示されている。

日本の伝統を想起させる木彫という手法と花というモチーフにこだわりつつも、それらをインスタレーションという新しい手法と結びつける彼の活動は、1990 年代中頃以降、現代アートのみならず、幅広い領域から注目されてきた。
彼の作品をスペインで観賞できる数少ない機会である同展示会をお見逃しなく。

 

 
須田悦弘


1969年(昭和44)、山梨県に生まれる。
1992年(平成4)、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業。課題で模刻したスルメの木彫をきっかけに、本物と見まがうリアルな彫刻に取り組み始める。「つくられたもののみを見るということは不可能」と語る須田の作品は、超絶技巧によって決定づけられるのでなく、場所とのかかわりのなかから生まれる。

デビュー作《銀座雑草論》(1993年)では、小屋のような装置を用意し、金色にしつらえられた内部に小さな雑草彫刻が生けられた。しばしば須田の木彫は思いがけないところに設置され、その空間との関係が作品の重要な要素となっている。

1994年から96年まで「東京インスタレイション」と題した個展を開催。美術館での個展には、「ハラ・ドキュメンツ6 須田悦弘 泰山木」(1999年、原美術館)、「水の流れ、水の重なり ~Settled Waters~ 須田悦弘展」(2002年、大山崎美術館)、「須田悦弘展」(2006年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)など。第11回シドニー・ビエンナーレ(1998年)など国際的な舞台でもキャリアを重ねている。

2008年以降今日まで、PKM Gallery(ソウル、韓国)、Galeria Fortes Vilaça/Galeria Leme(サンパウロ、ブラジル)、Loock Galerie(ベルリン、ドイツ)、The Contemporary Museum, Honolulu(ハワイ、アメリカ)、Galerie René Blouin(モントリオール、カナダ)、Asia Society Museum(ニューヨーク、アメリカ)、D’Amelio Terras(ニューヨーク、アメリカ)、ギャラリー小柳(東京)、The Manggha Centre of Japanese Art and Technology(クラクフ、ポーランド)、千葉市美術館(千葉)、Faggionato Fine Arts(ロンドン、イギリス)にて個展を開催した他、世界中の数多くのグループ展に参加している。

 

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須田悦弘 展


開催期間:2014年10月31日(金)まで開催中
開催時間:月〜金曜日 10:30〜19:30
     土曜日 11:00〜14:00
会場:Galería Elvira González
住所:General Castaños, 3 28004 Madrid
TEL :913 195 900
WEB :http://www.elviragonzalez.es