石田徹也《めばえ》1998年頃 / 静岡県立美術館蔵

石田徹也《めばえ》1998年頃 / 静岡県立美術館蔵

 
2005年に31歳の若さで亡くなった画家・石田徹也スペイン個展『Autorretrato de otro (他人の自画像)』が、ピカソの「ゲルニカ」で有名な近代美術において世界有数の美術館、マドリード・ソフィア王妃芸術センター主催・国際交流基金共催のもと、4月12日から9月8日までレティーロ公園内のベラスケス宮殿にて開催中。石田徹也氏の本格的な個展がヨーロッパで開催されるのはこれが初となる。
 
石田氏の作品は、日本の社会における個人の人権の尊さ、学校教育の問題、管理された日本の社会構造を痛切に批判し、人々の心の問題を表現している。「孤独感・不安感・アイデンティティの危機・無力感」など、現代日本の “社会の闇” をシュルレアリスティックに描き続けた作風が特徴的であり、22歳で「3.3㎡展」のグラフィックアート部門でグランプリを受賞したのを皮切りに、VOCA展奨励やいくつかの賞を受賞するなど、画家としての活動が期待されはじめていた矢先に31歳の若さで亡くなる。
 
この個展では、わずか10年のキャリアの間に制作された作品を国内外から招集。静岡県立美術館の所蔵作品を中心に家族や国内外の美術館と個人、法人からなる作品約70点が展示される。石田氏が生前残したノートには、「いつかヨーロッパにて制作し、作品を発表したいと思います。それが一生の夢です。」と記されおり、ヨーロッパでの個展が夢であった石田氏の願いが、今ようやく叶ったことになる。

 

石田徹也《帰路》2003年 / プライベートコレクション

石田徹也《帰路》2003年 / プライベートコレクション

石田徹也《飛べなくなった人》1996年 / 静岡県立美術館蔵

石田徹也《飛べなくなった人》1996年 / 静岡県立美術館蔵

石田徹也《燃料補給のような食事》1996年 / 静岡県立美術館蔵

石田徹也《燃料補給のような食事》1996年 / 静岡県立美術館蔵

 

石田徹也 スペイン個展『Autorretrato de otro』

 
会期:2019年4月12日〜9月8日
会場:ベラスケス宮殿 / Palacio de Velázquez
 
主催:ソフィア王妃芸術センター / Museo Reina Sofía
共催:国際交流基金マドリード日本文化センター
 
石田徹也 公式Facebook