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現在マドリードにて開催中の展示会「妖怪:想像のイコノグラフィー 日本の超自然的イメージの起源としての百鬼夜行」の関連イベントとして、国際交流基金主催、王立サン・フェルナンド美術アカデミー共催にて、日本スペイン外交関係樹立150周年記念事業の一環として連続講演会を開催する。
全3回シリーズの講演会は、9月7日『ジャポニズム時代の妖怪、幽霊、想像の生き物』、9月14日『現代日本のポップカルチャーにおける妖怪とその受容』、9月21日『付喪神 (日常の道具に宿る超自然的存在)』となり、入場無料 (座席数に限りあり) にて受講できる。

 

 

ジャポニズム時代の妖怪、幽霊、想像の生き物

2018年9月7日 (金) 18:00〜19:30h
入場無料 / 座席数に限りあり

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講師:リカル・ブル氏
19世紀の後半、芸術家たちの間で賞賛を集めたことで、日本美術が西洋に受け入れられることとなった。このジャポニズムという現象によって、西洋の芸術家たちは、多くの作品の様式や美的な目新しさと言ったものの更に向こう側にある、日本の新しい想像の世界を明らかにすることとなった。
江戸時代から明治時代の絵画や版画、日常の道具の中に描かれた妖怪や幽霊、その他の超自然的な存在は、ヨーロッパに広がり、そこで芸術家たちのイマジネーションによって、新しい命を得るに至った。

 

 

現代日本のポップカルチャーにおける妖怪とその受容

2018年9月14日 (金) 18:00〜19:30h
入場無料 / 座席数に限りあり

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講師:ダニエル・アギラル氏
江戸時代末期から、川鍋暁斎のような浮世絵の作者と共に、妖怪は子供から大人まで親しみをもつ登場人物となり、喜劇的なイメージの主役となるまでに至った。20世紀に映画が、そしてマンガが登場すると、その図像的表現は統一された。1960年代以降、水木しげるが現れたことにより、妖怪は最盛期を迎えている。
Satori出版のマリアン・バンゴ氏も解説として参加。Satori出版は近年、講演者ダニエル・アギラル氏によって翻訳された水木しげるの著書を出版している。

 

 

付喪神(日常の道具に宿る超自然的存在)

2018年9月21日 (金) 18:00〜19:30h
入場無料 / 座席数に限りあり

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講師:ダニエル・サストレ氏
付喪神 (つくもがみ) とは、日常の道具が超自然的な存在に変化したものであり、平安時代初期から日本美術の中にしばしば現れる。最も初期の例としては、京都の大徳寺の真珠庵にある百鬼夜行絵巻 (14世紀) の中にも確認できる。
付喪神に変化する日常のものは、台所用品 -包丁、桶、ナベ、ハサミ- から、農機具、仏教や神道の儀式に利用する道具まで様々である。
付喪神のような超自然のものの表現様式の形成の起源は、道徳の教本のイラストのような規範的なものから、真言宗の教義を認知する道具としての用法まで、様々に異なる説が存在する。
このような表現は、文学作品から芸術作品に広がり、一般への普及を見せている。またこの大きな流行は、18世紀後半の妖怪に関する作品の人気が高まりと一致する。
付喪神の様な絵画作品は、我々に20世紀から今日までの日本のアニメーションや映画を連想させる。妖怪や日常における超自然的な表現は、日本人にとって、日常的で身近な存在へと変化したのである。

 

 

連続講演会『妖怪展:想像のイコグラフィー』
 
会場:王立サン・フェルナンド美術アカデミー (Sala Guitarte)
   (Real Academia de Bellas Artes de San Fernando)

住所:C/ Alcalá 13, Madrid
 
* 全講演:入場無料 / 満席となり次第入場締め切り

 
情報元:国際交流基金マドリード日本文化センター | 王立サン・フェルナンド美術アカデミー