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これまでスペインに前例のない美術展『妖怪:想像のイコノグラフィー 日本の超自然的イメージの起源としての百鬼夜行』が、7月17日 (火) より9月23日 (日) までの約2ヶ月間に渡り、マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーにおいて開催される。
 
江戸時代に庶民にまで広まった妖怪文化。この展示会では「妖怪」というテーマを通して、日本人の想像力の広がりと表現の多様さを味わえる作品として、江戸時代の錦絵や絵巻物を中心に、妖怪研究の第一人者である湯本豪一氏旧蔵の妖怪コレクション (現・広島県三次市所蔵) より、《百鬼夜行絵巻》を中心に、浮世絵、錦絵、着物や根付、刀の鍔、小柄などの武具、皿や瓶、子供たちのおもちゃといったよりすぐりの妖怪資料約80点が展示される。
 
日本において、古くは室町時代に描かれた《百鬼夜行絵巻》に妖怪達の姿を見出すことができるが、妖怪は天変地異や天候の変化、疫病など、自然に対する畏怖や心の不安から生み出されたと考えられている。その異形の姿は、百鬼夜行絵巻にならって描きつがれたもの、新たに生み出されたものなど様々である。
江戸時代に至って木版印刷が盛んになると、情報が整理され、広く一般に共有されるようになり、次第に人々にとって身近な存在となった妖怪は娯楽的にも享受されるようになり、現代でもキャラクター化された愛すべき姿となって漫画やアニメ、ゲームの中で活躍している。
 
作品保護の意味もあり、展示物の殆どは8月20日に入れ替えが行われ、21日より新しい作品群が展示される。従い入れ替え前とその後に訪問すれば、より多くの展示物に触れることができる。
 
この展示会は、国際交流基金と王立サン・フェルナンド美術アカデミーの主催により、日本スペイン外交関係樹立150周年を記念して開催される。

 


7月16日に開催された妖怪展記者会見の様子
国際交流基金の柄博子理事、植田千佳穂氏 (広島県三次市学芸アドバイザー)、湯本豪一氏、ダニエル・サストレ氏 (両氏とも当展示会キュレーター) 他が参加

 

「百鬼夜行図絵巻 (部分)」所蔵:広島県三次市

「百鬼夜行図絵巻 (部分)」所蔵:広島県三次市

「百鬼夜行図絵巻 (部分)」所蔵:広島県三次市

「百鬼夜行図絵巻 (部分)」所蔵:広島県三次市

月岡芳年 (1839-1892)「幽霊・妖怪 - 新形三十六怪撰」1892年 所蔵:広島県三次市

月岡芳年 (1839-1892)「幽霊・妖怪 – 新形三十六怪撰」1892年 所蔵:広島県三次市

「百鬼夜行図着物」所蔵:広島県三次市

「百鬼夜行図着物」所蔵:広島県三次市

「九尾の狐図刺子半纏」所蔵:広島県三次市

「九尾の狐図刺子半纏」所蔵:広島県三次市

ろくろ首がデザインされた刀の鍔 所蔵:広島県三次市

ろくろ首がデザインされた刀の鍔 所蔵:広島県三次市

 

妖怪展:想像のイコノグラフィー 日本の超自然的イメージの起源としての百鬼夜行

 
開催期間:2018年7月17日 (火) 〜 9月23日 (日)
     火〜土曜日 10:00〜14:00h / 18:00〜21:00h
     日・祝日 10:00〜14:00h
     月曜日休館
会場:王立サン・フェルナンド美術アカデミー (Real Academia de Bellas Artes de San Fernando)
住所:Calle de Alcalá, 13, 28014 Madrid
 
入場無料
 
※ 作品保護の意味もあり、展示物の殆どは8月20日に入れ替えが行われ、21日より新しい作品群が展示される。従い入れ替え前とその後に訪問すれば、より多くの展示物に触れることができる。
 
主催:国際交流基金 | 王立サン・フェルナンド美術アカデミー
キュレーター:湯本豪一 | ダニエル・サストレ (マドリード自治大学准教授)
特別協力:広島県三次市

 
情報・画像提供:国際交流基金マドリード日本文化センター