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刀匠達が挑んだヱヴァンゲリヲンの世界がマドリードに

 
4julio2014_eva_5日本国内で40万人を動員したあの「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」がマドリードにお目見え

 
スペインでも多数のファンを持つアニメ作品の「ヱヴァンゲリヲン」と日本の伝統工芸である日本刀。この一見不思議な組み合わせの展示会が、日本国内で40万人の集客を記録後、パリでの巡回展開催を経て、7月5日よりマドリードの Museo ABCにやって来た。
 
「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」とは、伝統工芸の集合体である日本刀の職人達が、アニメ「ヱヴァンゲリヲン」の世界からインスピレーションを受け、現代デザインの日本刀を製作し、世に問う初めての試みである。

 
4julio2014_eva_1展示は三つの部分から成り立っている。第一部は千年の歴史を持つ伝統的な日本刀の展示。ここでは日本でもなかなか見る機会がない正統派の日本刀を鑑賞することが出来る。刀の波紋に反射する光が、見る角度によって刻々と変化するのをお見逃しなく。
 
第二部は題して「エヴァンゲリオンの刀」。アニメ作品であるヱヴァンゲリヲンをモチーフにして現代の刀匠達が製作した日本刀の展示。ある刀の刀身にはアニメに影響を受けた女性像が彫り込んであるが、これは日本刀製作の千年以上の歴史の中で一度も行われた事がない例外中の例外らしい。これを製作した刀匠は、女性像を刀身に彫り込んだことに怒った師匠から破門されかかったとの事。この展示会がいかに斬新な試みであることかを彷彿とさせるエピソードである。
 
第一部と第二部の展示は距離にして一メートルも離れていないが、その間には千年の時間の経過がある事を感じて欲しい。
 
第三部は、ヱヴァンゲリヲンからインスピレーションを受けて、刀匠達が自由に従来の日本刀の範疇を超えて製作した現代的な作品。現代に生きる刀匠達の、既にモダンアートの範疇と言える、自由な発想を感じることが出来る。

 
4julio2014_eva_4この展示会のもう一つの魅力は、日本刀の形状の変遷を分かり易く解説展示し、同時に精緻な金具、色彩豊な柄などと一緒に、日本刀の基本的な世界を紹介しているところ。
 
武器としてだけではなく、美術品、精神的な存在としても人々に大切にされてきた日本刀だからこそ、21世紀を生きる刀匠達が未来に残す伝統の形と、受け継がれた「ものづくり」の素晴らしさを共に感じたい。
 
「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」はマドリードMuseo ABCにて、2014年9月28日迄開催中。

 
“ヱヴァンゲリヲン”とは?

4julio2014_eva_3“使徒”と呼ばれる謎の敵の襲来による人類存亡の危機に立ち向かうべく、巨大ロボット“ヱヴァンゲリヲン”のパイロットに選ばれた14歳の少年少女たち。主人公・碇シンジや綾波レイたちの活躍、そして成長と葛藤を描く、アクション&ドラマチック・アニメ。
 
1995年からTV&映画が公開され、一世を風靡。さらに2007年から始まった映画新シリーズ1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」では次世代のファンも獲得し、動員150万人を達成。2009年の第2作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、動員300万人を超え、不動の人気を証明した。2012年に第3作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開され動員380万人を突破し、作品ごとに勢いを増していく。

 
インフォメーション


開催日:2014年7月5日〜9月28日まで
会場:Museo ABC
地下鉄:San Bernardo (2, 4号線)
    Noviciado (2号線)
    Ventura Rodríguez (3号線)
    Plaza de España (3, 10号線)
入場料金:無料
 
主催:国際交流基金マドリード日本文化センター / Museo ABC
協力:備前長船刀剣博物館 / 全日本刀匠会 / 株式会社グラウンドワークス
協賛:全日本空輸株式会社