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世界を挑発する現代スペインの代表的アーティスト、ミケル・バルセロ (Miquel Barceló) の日本初となる大規模な個展『ミケル・バルセロ展』が、2022年1月13日から3月25日まで東京オペラシティアートギャラリーにて開催されている。国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館、そして最終会場となる東京オペラシティアートギャラリーを巡回する本展は、日本国内で初めて彼の仕事の全貌を紹介するものとなる。
 
ミケル・バルセロ (スペイン・マジョルカ島 1957-) は、1980年代より欧州を中心に勢力的な活動を行い、現代芸術を牽引する美術家の一人として評価されている。マジョルカ島の海とアフリカの大地、動植物、歴史、宗教といったテーマが大きな位置を占めている。その制作は絵画を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンスなど領域を越えてひろがり、近年では故郷マジョルカ島のパルマ大聖堂も内部装飾や、スイス・ジュネーブの国連欧州本部 人権理事会大会議場の天井画など、壮大な建築的プロジェクトにも結実している。
 
本展は、日本でほとんど未紹介であったこの画家の、巨大なスケールをもつ絵画作品を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンス映像などを加えた約90点で初期から現在までの活動を紹介する。
 
見どころは、ミケル・バルセロの40年にわたる活動の全貌の紹介や、スケール感豊かな大画面の絵画群、親しい人々をとらえら特異な肖像作品、絵画の延長としての陶作品、そしてバルセロの多様な領域にわたる制作のひろがりなどが紹介される。

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ミケル・バルセロ、マジョルカ島ファルーチのアトリエにて、2020年撮影:ジャン=マリー・デル・モラル www.jeanmariedelmoral.com

ミケル・バルセロ、マジョルカ島ファルーチのアトリエにて、2020年撮影:ジャン=マリー・デル・モラル www.jeanmariedelmoral.com

1957年、スペイン・マジョルカ島生まれ。パルマ・デ・マジョルカとバルセロナの美術学校で学ぶ。1976年、前衛芸術家のグループに参加。1982年の「ドクメンタ7」(ドイツ・カッセル)で国際的な場に登場して以降、マジョルカ島、パリ、アフリカなど各地にアトリエを構えて精力的に制作。1988年には過酷な風土と孤独を求めアフリカを旅し、以後、繰り返しマリに滞在し制作。絶えず変化を求める多産の芸術家であり、その制作は、絵画をはじめドローイングや旅のノート、本の挿絵、彫刻、陶作品、パフォーマンス、舞台美術、そしてパルマ大聖堂(マジョルカ)のサン・ペール礼拝堂内部装飾(2007完成)やジュネーブの国連欧州本部人権理事会大会議場天井画(2008完成)など、壮大な建築的プロジェクトにまでおよんでいる。ヴェネツィア・ビエンナーレにたびたび出品し、2007年にはアフリカ、2009年にはスペインの代表を務めた。先史時代の洞窟壁画に強い関心を持ち、ショーヴェ洞窟のレプリカプロジェクトでは学術委員に名を連ねた。2013年にはフランス文化賞より芸術文化勲章「オフィシエ」を、2020年にはスペイン・カタルーニャ自治州政府よりサン・ジョルディ十字勲章を受章。日本での大規模な個展は今回が初めてとなる。
公式ウェブサイト

 

 

『ミケル・バルセロ展』
 
開催期間:2022年1月13日(木)〜3月25日(金) / 月曜休館、2月13日休館
開館時間:11:00〜19:00 (入場は18:30まで)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
入場料:一般1,400円 / 大学・高校生1,000円 / 中学生以下無料

ミケル・バルセロ展特別サイト
https://www.operacity.jp/ag/exh247/

 
情報元:ミケル・バルセロ展特別サイト