二十五弦箏の調べと囃子、語りと絵の融合

5月11日、マドリードのセルバンテス協会　(Instituto Cervantes, Alcalá 49, Madrid)　にて JapaTora の公演が行われた。

JapaTora とは Japan Traditional Arts Academy の略。二十五絃箏の中井智弥（なかいともや）、語りの本庄康代（ほんじょうやすよ）、島村聖香に代わってスペインツアーに参加した邦楽囃子の千代園剛（ちよぞのたけし）の3名が、舌ガタロウ（ぜつがたろう）の絵を使った紙芝居の手法の舞台に、二十五弦箏と囃子、語りを融合させる新しい表現方法で、日本の昔話を芸術の域に高めている。

JapaToraは邦楽の美しさと迫力を兼ね備えた「月のうさぎ」、「雪女」の演目を披露した他、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」第2部出版400周年を記念するスペイン公演限定演目「Los Molinos」では、スペインの文学と音楽にも挑戦した。

中井による二十五弦箏のソロ演奏も4曲あり、会場を超満員に埋めた200人近くの観客も和の芸術を心より楽しんだに違いない。

JapaToraは5月12日（火）19:00より、バルセロナのCaixaForum Barcelona (Av. Francesc Ferrer i Guàrdia, 6-8, 08038 Barcelona、入場料：6€)　にて行われる公演にて、今回のスペインツアーを締めくくる。バルセロナ近郊の方はどうぞお見逃しなく。

バルセロナ公演
2015年5月12日（火）19:00
場所：CaixaForum Barcelona (Av. Francesc Ferrer i Guàrdia, 6-8, 08038 Barcelona)
入場料：6 € (Caixaのお客様には50% 割引の適用あり)
このウェブサイトにて入場券購入可能：www.proticketing.com
バルセロナ公演パンフレット（PDF）