Dic2016_Julieta_Top

『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥー・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』で知られるスペイン映画の巨匠、ペドロ・アルモドバル監督最新作『ジュリエッタ』
2016年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作品が、現在日本で公開されている。

 
巨匠ペドロ・アルモドバルが本当に描きたかった運命に翻弄された「母」と「娘」の感動の物語
 
1980年代に『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『アタメ』といったセンセーショナルな快作や異色作を連打したのち、キャリアを重ねるごとに円熟味を増し、世界的な巨匠の地位を揺るぎないものにしたペドロ・アルモドバル。
思いがけない運命や偶然に翻弄される登場人物を主人公にして、人生の豊かさや複雑さ、人間の愛おしさや切なさを描かせたら当代随一のストーリーテラーであるこの名監督の最新作『ジュリエッタ』は、深い哀しみに引き裂かれたひと組の母娘の物語だ。アルモドバルが “女性賛歌3部作” と呼ばれる自身の代表作『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』にも通じるエモーショナルなテーマを追求するとともに、魔術的なまでに深みを湛えた語り口で観る者を “虜” にするヒューマン・ドラマである。
主人公ジュリエッタ役にアルモドバルはふたりの女優を初めて起用。スペインのベテラン女優エマ・スアレスが “現在” のジュリエッタを演じ、NHKで放送されたTVドラマ「情熱のシーラ」で脚光を浴びた新進女優アドリアーナ・ウガルテが “過去” を演じている。
監督は「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」とふたりを絶賛。原作はカナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した『ジュリエット(Runaway)』。 同一主人公でありながら独立した短篇「チャンス」「すぐに」「沈黙」の3編をアルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化した。

引用:公式サイト / Introduction

Youtube:bmstd / 映画『ジュリエッタ』予告編
 
ストーリー
スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩を内に秘めていた。ある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、めまいを覚えるほどの衝撃を受ける。12年前、ひとり娘のアンティアは理由も語らずに、突然姿を消してしまったのだ。ジュリエッタはそれ以来、娘には一度も会っていない。忘れかけていた娘への想いがよみがえる。ジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった…。

引用:公式サイト / Story
 
出演:エマ・スアレス / アドリアーナ・ウガルテ
 
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル

1951年、スペインのラ・マンチャ生まれ。若き日に小説、音楽、演劇などさまざまな分野の芸術活動を繰り広げ、独力で映画作りを学んだ。自主制作の低予算映画『Pepi, Luci, Bom y otras chicas del monton』(80) で好評を博したのち、『バチ当たり修道院の最期』(83)、『欲望の法則』(87)、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(87)、『アタメ』(89)、『ハイヒール』(91)、『キカ』(93) などのキッチュでエネルギッシュな作風が世界的に注目される。『私の秘密の花』(95)、『ライブ・フレッシュ』(97) の頃からストーリーテリングの成熟度を高め、“女性賛歌3部作” の1作目にあたる『オール・アバウト・マイ・マザー』(98) でアカデミー外国語映画賞、カンヌ国際映画祭監督賞など数多くの賞を獲得した。続く『トーク・トゥ・ハー』(02) もアカデミー脚本賞に輝くなど絶賛され、ヨーロッパを代表する名匠の地位を確立。その後も冒険心あふれる挑戦を続け『バッド・エデュケーション』(04)、『ボルベール〈帰郷〉』(06)、『抱擁のかけら』(09)、『私が、生きる肌』(11)、『アイム・ソー・エキサイテッド!』(13) を発表している。