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12月16日、マドリードのカサ・デ・ガリシア(Casa de Galicia; Casado del Alisal, 8, Madrid) にて、越川和彦在スペイン日本大使に対する、サンティアゴ巡礼路金メダル(Medalla de Oro de la Orden del Camino de Santiago)の授与式が開催された。

式典にはミゲル・パンピン・ルア氏(La Orden 代表)、アレハンドロ・ルビン・カルバリョ氏(La Orden 副代表)、アルフォンソ・バルシア・ラポソ氏(La Orden 書記長)、ホセ・ラモン・オネガ・ロペス氏(カサ・デ・ガリシア代表)の他、ラ・オルデンのメンバーや、マドリード在住の大勢の日本人が参列し、越川大使への金メダル授与を祝福した。

今回越川大使に本勲章を授与したオルデン・デル・カミノ・デ・サンティアゴ(Orden del Camino de Santiago)という団体は、11世紀にサンティアゴ巡礼路及びその巡礼者の保護のために結成されたサンティアゴ騎士団がその発祥であり、現在はサンティアゴ巡礼路の伝統や文化を保護し国際的に広めていくことを活動目的としている。

越川大使は受章記念のスピーチの中で、スペイン語だけでなくガリシア語も駆使され、今回の金メダル受章は大きな名誉であり、サンティアゴ巡礼路に対し近年更に強い関心を寄せている日本国民の名においてこの金メダルを受け取られると述べた。

 
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サンティアゴ巡礼路と日本の熊野古道はユネスコの世界遺産として登録されている。ユネスコの世界遺産に「道」が登録されることは稀で、これまでに登録されているのはこの二つだけ。
これらの「道の世界遺産」は1998年に姉妹道協定を結んでいる他、今年9月には新たにサンティアゴ巡礼路と日本の四国4県にまたがる四国遍路が協力協定を締結した。
サンティアゴ巡礼路、熊野古道、四国遍路は、独自の歴史、自然環境、土着文化、伝統行事を持ち合わせており、それぞれの国の精神に通じていることが、共通点となっている。

2014年度にスペインを訪れた日本人は46万人と、スペイン文化に対する関心が毎年高まって来ていることを表している。これを機に更に多くの日本人がサンティアゴ巡礼路を訪れ、その素晴らしい文化と自然に親しまれることを願う。

 
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