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10月13日までバルセロナ・シッチェスにて開催された世界三大ファンタスティック映画祭のひとつとなる「シッチェス・カタロニア国際映画祭2019」にて、湯浅政明監督作品『きみと、波にのれたら』が、アニメーション部門の最高の賞となる最優秀長編アニメーション賞をみごと受賞した。
 
湯浅監督にとって4本目の長編アニメーションであり、オリジナル作品となる今作は、中国上海市開催「第22回上海国際映画祭」にてアニメーション最優秀作品賞 (金爵賞)、さらにカナダ・モントリオール開催「第23回ファンタジア国際映画祭」にてベストアニメーション長編部門賞 (今敏賞) 受賞に続く快挙となった。
 
これまでにも日本のアニメーション映画は、シッチェス・カタロニア国際映画祭の同部門にて強さを発揮しており、最優秀長編アニメーション賞を受賞した歴代の作品は、2003年に今敏監督『東京ゴッドファーザーズ』、2006年細田守監督『時をかける少女』、2009年細田守監督『サマーウォーズ』、2012年細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』、2015年原恵一監督『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、2016年新海誠監督『君の名は。』、そして昨年2018年は細田守監督作品『未来のミライ』となっている。

 

最優秀長編アニメーション賞 受賞
きみと、波にのれたら (Ride Your Wave)
大学入学を機に海辺の街へ越してきたひな子。サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、ひな子は消防士の港と出会い、二人は恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は海の事故で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子が、ある日ふと二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港が現れる。「ひな子のこと、ずっと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?

監督:湯浅政明 / 2019年 / 96分
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Youtube:東宝MOVIEチャンネル / 映画『きみと、波にのれたら』予告

 

シッチェス・カタロニア国際映画祭

 
SITGES Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya
毎年10月にスペオン・バルセロナ近郊のリゾート地シッチェスにて開催されている国際映画祭。
1968年に始まった同映画祭は、SFやホラー、スリラー、サスペンス、ファンタジー映画に特化した国際映画祭として、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭やポルト国際映画祭と並び “世界三大ファンタスティック映画祭” のひとつに数えられる。ハリウッドのメジャー作品から世界各国の最新作品まで幅広く上映され、ジャンル系コンペ映画祭として上映作品は注目されるため、その年の賞レースを左右する重要な映画祭となっている。
公式サイト:スペイン語 / カタルーニャ語 / 英語
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情報元:SITGES 2019