[スペイン/日本] スペイン固有のワイン “シェリー” を楽しむ世界最大イベント『インターナショナル・シェリー・ウィーク』

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スペイン固有のワインである “シェリー” を楽しむ世界最大のイベント『インターナショナル・シェリー・ウィーク (International Sherry Week)』が、今年も11月2日から8日にかけて開催されている。
　
『インターナショナル・シェリー・ウィーク』は、第1回目の開催時より、ソーシャルメディアを駆使して世界中の “シェリーラバー” たちを繋ぐことをコンセプトに行われて来た。その活動は世界中のワイン業界で注目を浴び、イギリスのザ・ドリンクス・ビジネス・アワード2020にてベスト・ソーシャルメディア賞を受賞している。昨年2019年には世界40ヶ国が参加し、開催期間中にはハッシュタグ #SherryWeek 投稿が7,000件を超えてSNSで拡散され、2,500万人のソーシャルメディアユーザーにリーチした統計となっている。
　
スペインのシェリー原産地呼称統制員会では、11月2日から6日まで毎日、スペイン時間の20時 (日本時間4時) から、「シェリー・オクロック」と題したインスタグラムライブ (シェリー原産地呼称統制員会のアカウント) が開催され、生産者や世界中のシェリー・エデュケーター、ソムリエ、ミクソロジストがホストを務め、毎日違うシェリーのタイプをテーマに開催される。
　　
さらに、シェリーブロガーと10名のワイン評論家による「Twitterテイスティング」 (11月3日)や、24時間でスペインと中国、オーストラリア、イギリス、アメリカの4大陸を繋ぐ「シェリー・ペアリング・ワールド・ディナーパーティー」(11月4日)、「ソムリエ向けのシェリー・ウェビナー」 (11月5日：スペイン語) なども開催される。
　
日本でもシェリー・ウィークに参画しているスペインレストランで様々なイベントが企画・開催されている。

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シェリー

“シェリー” は、スペイン・アンダルシア地方のカディスに近い3つの町、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、サンルーカス・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア周辺地域のみで唯一生産される酒精強化ワイン (醸造過程でアルコールを添加することでアルコール度数を高めたワイン)。
その地域の醸造の伝統は3000年以上前に遡り、コロンブスやマゼラン、ウィリアム・シェイクスピア、アレキサンダー・フレミングなどに愛された。
スペイン語ではビノ・デ・ヘレス (Vino de Xerez) と呼ばれ、世界三大酒精強化ワインのひとつに上げられるスペイン固有のワインとして、スペインの原産地呼称制度* デノミナシオン・デ・オリヘン (Denominación de origen: DO) に認定されている。
*原産地呼称：特定の地域や指定区域の環境や風土に由来する優れた特質を有する産品に表示され、その品質を保証するもの